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お笑い度……:☆☆
シリアス度…:☆☆☆
ラブラブ度…:☆☆
なんなんでしょう?度…:☆☆☆☆
えーと、よーやくSSSのその後小説を書きました。
・・・正しく言うと、ホントに書きたかったSSのオマケとして、このSSが出来上がったという。
なので、即席風味がホンワカ漂っている、そんな内容です。
しかも即席のくせに妙に長くなってしまい、内容を2分割にぶった切りました。
そんなSSの前半部分です。そしてバタバタ書いたのでいつも以上に間違いだらけです。
少佐9課に復帰かも?おめでと~記念として、その後を朝のベット風景??
あ、内容なんてないよ~(ギャグで終わらす)
カーテンのすき間から零れ入ってくる日の光が顔に当たるのを感じ、私は目を開けた。
まだ日が昇って間もないようで部屋の中は真夜中のように暗闇のままだが、一筋の光がレーザー光線のように私に標準を定めていた。
この部屋で、最後にこんな風に目覚めたのは、どれくらい前の事になるのだろうか?
私は、昨日の嵐のような気分とは打って変わり、久々に穏やかな気分で回りを見渡す。
前世紀から使われているのでは無いかと思われる、色の濃い遮光カーテンがぶら下がり、その隙間から1本のスジとなって光がベットに刺さっている。
およそ広いとは言い難いこの部屋に、私達が寝ていたセミダブルベットが中心に置かれ、亜麻色をした皮のシングルソファと、アンティークを思わせる洒落たデザインの赤茶けた木の小さなスツール、小さな白いナイトテーブルが周りを囲んでいる。
自分のセンスがわかっているヨーロッパの人達の様に、ここの家主は本当に気に入ったものしか置かない主義なようで、狭い空間なのにさっぱりした印象、これは数年経っても変わっていないようだ。
で、その当の家主は、私の隣でまだ寝ている。
義眼を填めたままなので本当に眠っているのか怪しいところが、大きい図体に似合わないぐらい静かな寝息をたてているのを聞き、とりあえず寝ている事にする。
このベットも、シンプルながらもどっしりとした構えをしていて、おそらくこれも家主のお気に召した家具の一つなのだろうが、それにしても、巨体の持ち主にはこのセミダブルサイズでは、とても狭い。
昨日の夜にいきなり押しかけた身だからそう文句は言えないし、このベットをすごく気に入っているのはわかるが、やはりこだわり過ぎる性格は何かと問題もある。
結局私は、また9課に身を置くハメになり、昨日は事件の後始末もそこそこに久しぶりに戻ってきた職場を見渡した。
しかし、そこはかつての面影はほとんどなく、全く馴染みの無い空間と機械たちが無表情に並んでいた。
課長の部屋もデスクも、まるで変わってしまった。
そして何より唖然とさせたのは、以前私が使っていた更衣室だった。
急激に増えたメンバーの為に、女子更衣室は潰され男性更衣室の一部となってしまい、馴染みの部屋が取り壊されて影も形も無くなっていたのを見た時、また9課から逃げようと思ったものだ。
「じゃあ、あの中に置いてあった私の私物は捨てた訳!?」
私は罪の無いバトーを問い詰めた。
「いや、ちゃんと俺の家に置いてあるぜ。安心しろ、箱に入ってたポケットティッシュの束もちゃんと取ってある」
「そんなの、いらないわ」
私は構わず男性更衣室にズカズカ入っていった。
幸い、私達2人がこの部屋に来た時、部屋には誰もいなかった。
「更衣室にあったソファは?それもあなたが預かっているの?」
「いや・・・、あれはちょっとデカかったから・・・」
「・・・・・・そう処分したのね」
私は、かつて自分が使っていたシングルソファが置いてあった場所を見つめる。
そこには無常にも、誰かのスチール製のロッカーが立ち塞いでいた。
「あのソファ、座り心地も良かったから気に入ってたのに。」
「・・・悪かったな」
バトーは自分が悪いわけでもなく謝る。
昔、クリーム色の柔らかな生地で覆われたソファを、バトーも好んで座っていた。
置かれていたのが、女子更衣室であるのにも関わらずだ。
ソファを未練がましく思う理由は私も知っているし、その理由を知っている事をバトーも知っている。
でも、その事を言うつもりは更々なかった。
「ま、どっか空いてる部屋があるはずだから、そこに更衣室に改造してもらえば・・・」
「更衣室はいらないわ。これから9課に復帰すると言っても、フルに仕事するつもりはないし、たまに人手が欲しい時に出てくるつもりよ」
するとバトーは怪訝そうに私を見る。
「ホントか?それって、サルオヤジも承知しているのか?」
「まだ課長には言ってない。私の復帰でちょっとは喜んでいる所に、続けてこんな事言って、ショックで寝込んでもらっても困るし。あとで言うつもり」
私は課長の姿を思い出し、少し心が痛む。
久しぶりにあった彼には、かつての燃え盛かり濁流に立ち向かう勇敢な姿はなく、荒波に飲まれ嵐が沈むのをじっと堪えて待っている悲しい姿になっていた。
私の知らないうちに9課に入ってきていた新人達の、戸惑いと畏怖に似た目で、私を遠慮がちに見ていた事も、ふいに思い出した。
まるで、自分が珍獣にでもなった気分だ。
でもそんな風に見られるのは慣れていたはずだ、女性がほとんどいなかった軍時代から・・・いや、この人工の肉体を羽織るようになった幼い頃から。
そんな当たり前の扱い、しかも昔に比べたらずっとマシなはずなのに、何故か無性に腹が立った。
その事を思い出し、彼らが毎日使っているこの更衣室にも腹が立ち、私は踵を返して部屋を後にした。
それから、バトーの家に私の私物を取りに行く事になったのだが、取り残されたような不快感は拭う事が出来ず、今考えてもよくわからない事を口に出してはバトーをなじっていた。
バトーの部屋に付き、結局泊まる事になっても、久しぶりの再開に酔いしれるどころか、一方的なケンカをけしかけて、それに飽きると私はさっさとベットに潜り込んだ。
バトーには悪い事をしたと、微かに、本当に少しだけ思った。
しかし、彼とケンカをしている時、苛立ち、憤りと同時に、何故か安堵感も感じていた。
この奇妙な感覚はなんだろう?
この不思議な安らぎはなんだろう?
ベットに入るバトーの姿を背中越しに感じてからも、私はグルグル考えていた。
そして
今輝く朝日の下に目覚め、その理由について何となく気付いた。
こうゆうことは、やっぱり落ち着いてからじゃないと気が付かないのだろうか?
それは、あまりにも簡単で、拍子抜けする答えだった。
あぁ、そうか…
こうして人と面と向かって会話したり喧嘩したりするのは、2年ぶりなんだ…
味気ない機械たちとの会話と、機械を通しての会話、そして沈黙の日々。
それが私の2年間だった。
こうして人と離れた場所に身を置き、遠くから見渡す事が、自分にとって最も正しく自然で性に合っているのだと思った。
・・・そう、思いたかった。
私は横でスヤスヤ寝ているバトーを盗み見る。
その眠っている横顔は何も変わらず、もうずっと前からそのままだ。
(02に続きます・・・)
読んでいただきありがとうございます。
後編はいつになることやら・・・、な状況。
自分も思いつき更新、のんびり更新がモットーなのだ(えらそう)
やんちゃ少佐もいいけれど、最後の方のしおらしい少佐も、女性らしい艶っぽさが出てきて成長したんだなぁと、良い事じゃと思うようになりました。
素敵無敵な少佐と言っても、やっぱり人間だもの、女の子だもの?(←ハテナ付けない!)
内容は・・・ラブいさが全くないのですが、考えたら今まで書いたSSで一番まともなバト素なのですね。
うちのSSって、バト素とか言っておきながらサギですな。
感想ありがとうございます。
そうです、前編と言ってしまったからには、後編も書かねばなりません・・・。
さぁ、どうなるのでしょう、自分もわかりません(!?)
>苛立ちをぶつける少佐と、それを受け止めるバトー。
>まるで疲れたときの可愛い妻とワシの様だよw(へへへ)
おおおっ、こんな所で必技オノロケ攻撃が!?
ごふっ、少佐、やられちまいました・・・
ぬお、負けんぞ(復活?)
もっとオノロケな内容を次回に盛り込んで・・・いや、乏しい自分の知識じゃ無理そうです。